こどもを芸術系習い事に向かわせる要因

非常に興味深い調査報告を読みました。
「ベネッセ教育総合研究所」というベネッセが教育などについてアンケート調査を行い、
その結果を解析の上、公表しているサイト。
そのなかで「第1回 学校外教育活動に関する調査 2009」という調査です。
(2009とあるように2009年のものなので少し古いですけど、今も大体同じ傾向だと思います。)

サイトでは調査結果を専門家が解析し専門家が考察をしています。
で、この学校外活動については駒澤大学の片岡 栄美先生という方(社会学の教授)が、
「子供を芸術系習い事に向かわせる要因について 子どものスポーツ・芸術活動の規定要因」
と題して論じておられます。
(こちら→http://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/kyoikuhi/webreport/report_comment1_01.html
他にもさまざまな調査結果をベネッセが公開しているので、ご興味のある方どうぞ。)



その14,520人を対象とした解析結果によると、
子どもの芸術活動の活動率の規定要因は・・・(以下緑字は引用です)

第1位 子どもの性別 
芸術活動率は、男子19.2%に対し、女子は46.1%と男子の2倍以上の高い活動率を示す。

第2位 男子は母親の文化的嗜好/女子は父母学歴
男子は、母親が「歌を歌ったり、楽器を演奏したりすることが好き」か否かで活動率が異なる。「とても好き」な親では活動率は27.1%、「どちらとも言えない・好きではない」親では活動率は13.9%である。女子は、父母ともに大卒なら56.6%、父母とも非大卒ならば37.1%である。

第3位 男子は父母学歴もしくは世帯年収/女子は母親の文化的嗜好もしくは高い進学期待
男子は父母学歴もしくは世帯年収が、女子は母親の文化的嗜好、もしくは子どもへの高い進学期待が、子どもの芸術活動にプラスの影響を与える。

第4位 女子は世帯年収もしくは子どもへの進学期待

だそうです。



最近娘のバレエ教室の保護者の方とお話しする機会も多くなったのですが、
(誰も知り合いのいない教室でしたが習い始めて1年過ぎたので、保護者の方といろいろ雑談できるようになりました)
バレエをさせている親御さんって、お勉強・習い事全般にとても意識が高いです。
知らなかった情報を教えていただくことが多いです。

バレエって一見華やかに見えるから、親御さんは美容とかオシャレに熱心な方が多いのかな…と
勝手なイメージを持っていたのですが、全然違っていました。
「情操教育のためにバレエを!」という感じで、
それと同時に七田とか公文とかにも熱心に通わせ、勉強もどんどん進める、
教育熱心な方々で堅実派が多い印象です。



だから上記に挙げた「ベネッセ教育総合研究所」の解析結果に深くうなづいてしまいました。



まとめには以下のことも書かれています。

子ども芸術活動の規定要因として、家庭の経済状況は相対的にあまり強い効果をもたないことが、今回明らかにされた特徴的な知見である。経済よりもむしろ親の学歴や親の文化的嗜好に代表される「文化資本」や「家庭の文化的環境」の影響が強い。

女子への芸術活動を期待する高学歴・高階層の親たちは、同時に子どもへの高い進学期待を示していて、女子への教育投資が、学習と文化教養(芸術文化)の二重の戦略であることが特徴として浮かびあがった。しかし男子ではその傾向は弱く、男子の場合は学習とスポーツ活動というパターンが多い。

女子への教育投資が学習と文化教養の「二重の戦略」と表現されていますが、
なかなか鋭いご指摘です。
社会学の観点でみるとこういうふうに解釈できるのかと、
何となくならいごとを行わせている一親として、自分の行動の動機(下心)が明文化された気がしました。

もちろん芸術系習い事をさせる理由について、純粋に教養を、文化を・・・と思っている方も多いと思うのですが、
でもやっぱりお勉強につながるはずという期待があるんですよね。

私の体験としては、学習面で偏差値の高い集団に入ってしまうと、
勉強ができるのは当たり前でそれだけでは埋もれます。
プラスアルファの雑学・特技・趣味といった教養によって個性を打ち出す必要がありました。
だから楽器が弾けるとか、スポーツが得意があると同じ趣向の仲間ができやすいとか、
何か会があるとき声がかかりやすいとか。
これも一種の「芸は身を助く」?
無趣味っていうのが一番取り掛かりがなく、チャームポイントが分からない状態になりますからね。

(私は無趣味タイプですよ・・・。多趣味だったり、オタク的に語れるものがある人を羨ましく思います。)

だからこそ、お勉強以外の魅力というか教養のためにも習い事、スポーツって必要だと思います。

 



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