「小学生生活を犠牲にしない中学受験」(2)

こちらの本を読んだ読書メモの続きです。
(以下、引用は緑字にしています。)
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

小学生生活を犠牲にしない中学受験 [ かずとゆか ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2016/12/21時点)




この本を書かれた熱心なお父様ですが、中学合格というものを目標とはせずに、ただの通過点としてとらえられています。

・中学受験で全力を出し切ってはいけない。

・大学受験は結局、中学、高校での本人のがんばり次第。本人が頑張れるかはその学校がその子に合っているかどうかによる。

・大学受験までの道のりで大切なのは、
「ぼくはできるのだ」という自信や
「学ぶことは楽しい。もっといろんなことをしりたい」という意欲をといった「気持ち」を育てること。


これは大いに賛同できる点で、やらされるだけの中学受験を過ごすと主体性がないまま大学に行き就職し、モチベーションが持てない…となって無気力のままになりかねません。

たしかに医学部生でもそういう人は時々いました。
親に言われるがままにやってきたら、成績だけはよかったので医学部に来てしまったけれど、本当は医者なんてやりたくなかったといって退学した人、医師免許は取得したけど全く別の仕事<親からは反対されていた分野>についた人など。

そして、

・小学生時代はスポーツ技術の習得時期だから、この時期を受験勉強の犠牲にしてしまうのは勿体ない。

・楽器のお稽古は中学生まで続けさせないと本当の楽しさは分からない。

・何でもいいから勉強以外に自信が持てるものが一つでもあると、思春期の精神的な支えになる。


として、中学受験のために他の習い事を辞めることに対して警鐘を鳴らしていらっしゃいます。

これは、私が時々拝見する先輩ママのブログで、ママ自身が中学受験のためにお稽古事を辞めさせられたことをずっと後悔していて、だからこそ自分の子供は受験で中断しないようにさせる!と何度か書かれており、「ふーん、そういうものなの?」と思って読んでいたのですが、確かに本人にとっても受験のために辞める、というのは辛いことなのですね。
私自身にそのような経験がないため、うっかり無神経に「辞めさせる」という行動しかねないところでした。



親主導で大手塾に頼らない受験スタイルとなった理由についても書かれています。

・塾の都合に合わせたくなかった。
塾の時間割に合わせると、休日の野球の大会にも出れなくなる。夜の帰宅が遅くなる。夕食が塾での弁当になる。

・塾に通う移動時間自体も勿体なかった。

・わが子と一緒に中学受験に取り組むことは大変なことでありましたが「親子で楽しい時間を共有する」ことでもあったのです。こんな楽しいことを人任せにするなんて勿体ない。



「塾に依存しないで受験勉強する方法」という項もあり、とても興味深いことが書かれています。

中でも、家庭教師や個別指導塾などを最終的には利用されたのですが、そのような時でも勉強の主導権は親がすべて握ること、と書かれています。
具体的に使ったテキストのこと、模試の利用法と結果の見方、使えない家庭教師の見分け方など、細かいことまで書かれており、なるほど~と感心しました。
また大手塾に通っていない場合のデメリットについても、十分に検証の上、その上での対策を考えていらっしゃる点は感服です。
二人目、三人目のお子さんなら経験があるのでまだしも、第一子(筆者の場合一人っ子ですが)に対してこのような分析力とマネンジメント力のある親御さんはそんなにいらっしゃらないのではないかと思いました。



このような本(ブログ)を書かれた動機を
「大手塾に行かないと中学受験は無理」と信じられているこの現状に風穴をあけるきっかけになるのではないか
と書かれています。

私もご多聞に漏れず、都会の中学受験=大手塾にお世話になるもの、と刷りこまれていたので、
今回このような親主導で、習い事を続けながら、適時家庭教師や個別指導塾を使って受験に臨む、
という方法があることを知り、将来の一選択枝を教えていただき大変有益でした。

私自身は中学1年生の時しか塾に通ったことがないのですが(以降は家庭学習のみです)、塾は競争心や緊張感を持つことができる、というメリットは感じます(とくに私のような競争好きな子には効果的ですね)。
しかし自分のペースに合わない・学習内容がカスタマイズできない、というデメリットの大きさをすでに体験済みです。だからこそ塾は辞めると中2のとき決断した、そんな過去を思いだしました。

子供の個性や親の力量にもよるのかもしれませんが、あまり大手塾信仰にならなくてもよいのではないか、と改めて考えさせられました。




お読みいただきありがとうございます。
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ

4 Comments

ひつじママ  

私も読んでみます!
大手進学塾について、私も数年前からリサーチしていたのですが、早すぎる対策や頻繁なクラス替えに違和感があって、始めるとしてもなるべく先送りしたいと思っていました。しかし、娘の通う小学校では、3年生になると大手進学塾にかよいはじめることがスタンダート化しており、その中でも最寄りの〇〇校より〇〇校が良いとか(!)情報の嵐に戸惑っています。クラス分けの結果、子供同士でもいろいろあるようで(ヒエラルキー的な・・・)なんだかなーと。私自身に時間があれば、できるだけ家でみてあげたいのですが、娘は一人目ということもあり勝手がわからず、時間もなく、情報もいろいろありすぎて、周りの状況に流されかけていました。習い事も3年か4年で一旦リセットと考えていましたので頭に雷が落ちたくらいの衝撃を受けています。とても興味深い本のご紹介ありがとうございます!

2016/12/25 (Sun) 21:46 | REPLY |   

ななこ  

Re:

ひつじママさん、コメントありがとうございます!
 環境的に情報が多すぎると、親のほうも惑ってしまいますね…。親に揺るがない方針がある、というのは大切なことだとこの本を通して気づかされました。
 私は良い本だと思いましたので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

2016/12/27 (Tue) 00:39 | EDIT | REPLY |   

瑠璃  

オススメいただきありがとうございました!

漸く読み終わりました。良い本を教えてくださり感謝致します。(アグネス・チャンのスタンフォード本は以前に読んでいました。がこちらも真似できるかは全く別ですが良本ですよね◎)
”小学校生活を犠牲にしない中学受験”と言うのは正に、うちがテーマとしたいと考えていたことでした。共働き夫婦・長子小2なのでそろそろ学童卒所後の生活に色々と思いを巡らせており、結局最適で安心な場所としてどうしても塾という選択肢になりそうなのですがその中でもガッツリ私立も含めた中学受験と言う選択肢は持てないので(子供3人いる為)悩ましい日々の中、この本から地に足の着いたヒントを少し頂けました。
いつも愛読させて頂いております。ななこさんの記事は素敵で大好きです♥

2017/02/04 (Sat) 12:34 | REPLY |   

ななこ  

Re: オススメいただきありがとうございました!

瑠璃さん、はじめまして!コメントいただき、ありがとうございます。
 地に足が着いた、というのはまさにその通りで、受験産業に踊らされすぎず、どう育って欲しいかを親がきちんと考え主導することが大事だなと考えさせられた本でした。回し者ではないのですが、早い時期にこの本を読めて良かったなと思います。
 拙いブログですが読んで下さってありがとうございます☆

2017/02/04 (Sat) 23:41 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

Latest